亜鉛はタンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われる成分です。
主に骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにあるのですが、体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。
成長ホルモンの分泌や生成に関わっているので、身長の伸びにも影響があります。
よって、亜鉛をしっかりと取らないと身長が伸び悩むということになる可能性はあります。
亜鉛サプリで身長が伸びることはありませんが、不足している亜鉛を補給することで身長の伸び悩みを低減させる効果は期待できるかもしれません。(結局伸びるということか?)
最近は加工食品が増えたことで、リンを過剰摂取することが多くその分亜鉛が不足する子供が増えているといいます。
亜鉛不足による影響や必要量、どんな食材に多く含まれているのかをチェックしてみましょう。
亜鉛が不足するとどうなるのか?
まずは実際に亜鉛不足になるとどんな状態、症状がでるのかと言うと
- 味覚障害
- 免疫力の低下
- 爪や皮膚の異常
- 肌荒れ
- 抜け毛が増える
- 立ちくらみ
- 目の疲れ
- 成長障害
などのリスクがあります。
通常、亜鉛が不足することはありませんが、亜鉛は食事から摂るしかないので、偏食、好き嫌いが激しい子供の場合は不足してしまうことがあります。
亜鉛の必要量
厚生労働省が発表している日本人の食事から摂取する亜鉛の基準値がこちらです。
亜鉛の食事摂取基準(mg/日)
男性の場合
年齢 | 推定平均必要量 | 推奨量 |
---|---|---|
1~2(歳) | 3mg | 3mg |
3~5(歳) | 3mg | 4mg |
6~7(歳) | 4mg | 5mg |
8~9(歳) | 5mg | 6mg |
10~11(歳) | 6mg | 7mg |
12~14(歳) | 8mg | 9mg |
15~17(歳) | 9mg | 10mg |
18~29(歳) | 8mg | 10mg |
30~49(歳) | 8mg | 10mg |
50~69(歳) | 8mg | 10mg |
70 以上(歳) | 8mg | 9mg |
女性の場合
年齢 | 推定平均必要量 | 推奨量 |
---|---|---|
1~2(歳) | 3mg | 3mg |
3~5(歳) | 3mg | 4mg |
6~7(歳) | 4mg | 5mg |
8~9(歳) | 5mg | 5mg |
10~11(歳) | 6mg | 7mg |
12~14(歳) | 7mg | 8mg |
15~17(歳) | 6mg | 8mg |
18~29(歳) | 6mg | 8mg |
30~49(歳) | 6mg | 8mg |
50~69(歳) | 6mg | 8mg |
70 以上(歳) | 6mg | 7mg |
育ち盛りの子供の場合は、男の子であれば最低でも5から10mg、女の子であれば最低4から8mgくらいは必要というところですね。
そんな亜鉛はどんな食材に多く含まれているのでしょうか。
亜鉛を多く含んでいる食材
豚肉
牛肉
うなぎ
カキ
ほたて
とうふ
鶏のささみ
鶏レバー
そば
納豆
高野どうふ
アーモンド
このあたりの食材に亜鉛が豊富に含まれているようです。
では、推奨量を摂るために、実際にどのくらいの量が含まれているのかの食材の含有量を調べてみたランキングがこちらです。
ランク | 食品 | 含有量 |
---|---|---|
1 | カキ | 13.2mg |
2 | ビーフジャーキー | 8.8mg |
3 | パルメザンチーズ | 7.3mg |
4 | 煮干し | 7.2mg |
5 | 豚レバー(肝臓) | 6.9mg |
6 | 松の実 | 6.0mg |
7 | ごま | 5.9mg |
8 | するめ | 5.4mg |
9 | 凍り豆腐(mg乾燥) | 5.2mg |
10 | 牛肩肉 | 5.0mg |
11 | カニ缶 | 4.7mg |
12 | 牛ひき肉 | 4.3mg |
13 | 卵黄 | 4.2mg |
14 | 脱脂粉乳(粉) | 3.9mg |
15 | きな粉 | 3.5mg |
16 | 大豆(乾) | 3.2mg |
17 | プロセスチーズ | 3.2mg |
18 | カマンベールチーズ | 2.8mg |
19 | うなぎ | 2.7mg |
20 | 油揚げ | 2.4mg |
21 | 納豆 | 1.9mg |
22 | 牛乳(普通) | 0.4mg |
カキの圧倒的な含有量が目を引きますが、カキは苦手という子供さんも多いと思いますので、卵黄やチーズにも多く含まれていますので、子供さんにはそのあたりを意識して食べさせてあげると良いかもしれません。
まとめ
亜鉛が不足すると成長ホルモンの分泌に悪影響が出て思うように身長が伸びなくなるリスクがあります。
とは言え、通常の食事をしていれば亜鉛が不足することはそうそうないようですが、偏食や好き嫌いがひどい場合は、不足する可能性もあります。
そんなときは亜鉛が多く含まれている食材を積極的に摂るなどを意識して献立を作ってあげると良いと思います。
またはこういった亜鉛を含む子供向けサプリを活用するのも手ですね。
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