むかーしからよく聞く成長期に筋トレをすると身長が伸びないというはなし。
あなたももしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
なんとなくもっともらしい感じのする話なのですが、実際のところはどうなんでしょう?
中学生になると部活が始まり、今までの運動とは違った本格的なスポーツとしての運動が始まります。
自分のお子さんも野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニスなどの球技や、柔道、空手など格闘系、また、陸上部などの運動部に入っていたりすると思います。
中には筋力トレーニングを導入していて、ガッツリ筋トレをしている場合も。
順調に身長が伸びているのであれば心配ないですが、一向に身長が伸びてこないと、もしかしたら筋トレの影響なんじゃないかしら?と思ったりしますよね。
今回はそんなスポーツをやっているお子さんを持ち、そのお子さんの身長の伸びに不安を抱えたママさん必読の内容です。
筋肉がつくと背が伸びないと言われる理由
まずは筋肉がつくと背が伸びないと言われている理由から確認してみたいと思います。
筋肉をつけると身長が伸びないと言われている理由は、
- 筋肉をつけると骨の成長が止まってしまう
- 栄養が筋肉に行ってしまう
あたりだと思います。
筋肉をつけると骨の成長が止まるのか?
筋肉をつけるとその筋肉により骨の成長が止められるのか?というとそんなことはありません。
ここで言う「骨の成長」とは、骨の端にある骨端線の骨芽細胞が増殖することになりますが、筋肉があることによりこの増殖が阻害されて骨が伸びないなんてことはありません。
筋肉には骨の成長を抑えてしまうほどの力はありません。
ということでこの説は気にする必要なし、ということになります。
栄養が筋肉に行ってしまい身長が伸びない?
骨が伸びるのは脳から分泌される成長ホルモンが骨端線を刺激して骨芽細胞を増殖させるわけですが、それには多くの栄養が必要となります。
また、筋肉も多くの栄養を必要とすることにかわりはありません。
特にタンパク質が重要な栄養素です。
筋トレで筋肉ばかり付けることに専念すると、栄養が骨の方にいかないので、身長が伸びなくなってしまうのではないか?と心配になりますね。
でも、これも実際のところ気にする必要はありません。
というのも、人間の体はとても良く出来ていて、成長途中の子供の場合は縦に伸びる骨の方に行くようになっていて、縦への伸びが終わると筋肉へ栄養が使われるように出来ているためです。
高校野球の球児なんかを見るとみんな結構ほっそりしているのですが、プロ野球選手になるとがっしりした体格になりますが、それが成長途中は縦に伸びるために栄養が使われ、縦への伸びが終わると筋肉を大きくする側に回っていく、という典型的な例です。
とは言え、あまりにも栄養が不足する低栄養状態が続けば、いくら成長途中は身長の伸び側に栄養がまわるとは言え、まわらなくなるので、必要十分な栄養をしっかりと摂る必要はあります。
背が低い人にマッチョの人が多くない?
でも、どうしてだか背が低い低身長の人にマッチョというか、がっしりした人が多い気がするのですが。
という声が聞こえてきそうですが、確かにそんな気はしなくもありません。それが「筋肉をつけると身長が伸びない」という都市伝説的なものになっている理由だと思いますので。
ただ、それは先に説明したとおり、筋肉が付いたから身長が伸びなくなったのではなく、身長の伸びが止まったから筋肉がつきやすくなりマッチョになった、ということ。
なので、
筋肉を付けた→身長の伸びが止まった
ではなく、
身長の伸びが止まった→筋肉が付きやすい体になった
ということです。
ここの理解の順番を間違えるとおかしなことになるので注意してくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結局のところ筋肉をつけることと身長の伸びについては、それほど大きな影響は無いものと考えて問題ないということです。
でも、注意しなければならないのが栄養の摂り方。
筋トレをして筋肉をつけるのは問題ないのですが、そもそも身長を伸ばすための栄養が不足していては伸びるものも伸びません。
筋肉を作るのはタンパク質。骨を伸ばすのもやはりタンパク質です。
まずは、高タンパク、低カロリーの食材からガッツリとタンパク質を摂らせてあげましょう。
タンパク質を食事から摂るならこちらの記事を参考にしてください。
食事から摂れれば問題ありませんが、成長期の子供が必要とする栄養量はハンパじゃありません。
そんなときは子供用のプロテインなんかが出ているので、それを活用するのも手です。
ジュニアプロテインは各社から販売されているので、選択する際はこちらの記事をご参考に。
最後になりますが、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンも合わせて摂らせてあげると身長の伸びに対して有効に働きます。
アルギニンは量が要みたいなところがありますので、こちらのランキングを参考にしてくださいね。
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