毛深さと身長には関連性はないんだよ
えー、毛深いと背が伸びないって聞いたことがあるわよ
実は僕も聞いたことがあるんだけど、実際にはそんなことないんだよね
あなたは毛深いと背が伸びないと思っていませんか?
毛深い人は背が小さいという話をきいたことがある方は結構いるのではないでしょうか?
いわゆる都市伝説的な話ですが、私も聞いたことがあり、なんとなくそんなイメージを持っていたりします。
というのも私も結構毛深いほうだからです。
胸毛こそ生えてませんが、足の毛はそこそこ生えてますので、アリンコもできるくらいです。
足や手の毛を、手のひらでグリグリ回してちっちゃくまとめて玉状にするもの。これが黒い小さな丸い束になり、まるでアリンコのように見えるためそう呼ばれているものです。
このアリンコを作るためにはそこそこの毛足の長さが必要なので、アリンコができる、ということは、それなりに毛深いということになるわけです。
そういう私の身長は165cmなので、私だけ見ると毛深いから背が低いんだ、と言えそうになってしまいますが、当然私だけで決めてしまうわけにはいきませんので、ちょっと調べてみました。
今回は特に男の子のお子さんを持つママさんに読んでいただきたい内容です。
毛深い人と毛深くない人がいる理由は遺伝とホルモンの影響
ところでどうして人には毛深い人と毛深くない人がいるか知ってますか?
「毛深い」「毛深くない」を決定しているのは「遺伝」と「ホルモン」の影響によるものです。
遺伝で毛深くなる
両親が毛深いと遺伝により毛深くなる可能性が高くなります。
また、両親が毛深くなくてもおじいちゃん、おばあちゃんが毛深い場合は、隔世遺伝で毛深くなる可能性はあります。
まぁ、遺伝なので割りとシンプルな話ですね。
ホルモンの影響で毛深くなる
遺伝以外にも毛深くなる理由があります。
男性ホルモン、女性ホルモンのバランスによっても毛深さは変わってきます。
体毛は男性ホルモンに含まれるテストステロン、アンドロステンジオンなどの影響を受けて生えてきます。
したがって、男性ホルモンが多めの人の方が体毛が濃くなる傾向にあります。
ちなみにホルモンの名前は男性ホルモン、女性ホルモンですが、男女共に両方のホルモンを持っています。
このホルモンのバランスによって毛深い、毛深くない、が変わってくるということです。
人間に体毛が生えている理由は3つ
ところで人間に毛が生えている理由というのがあるのですが、ご存知ですか?
これには大きく分けて3つあります。
その3つとは
- 体温調整のため
- 衝撃から守るため
- 脇のにおいを拡散させるため
です。
一つずつ見ていきましょう。
体温調整のため
直射日光を浴びると体温が急激に上がってしまうため、動物は体毛で体温調整を行っています。
確かに夏だけじゃなく、どんな季節でも直射日光を浴びるとヒリヒリしますね。
体毛で体温の調整してくれているんですね。
また、逆に寒いときなんかも体毛があることで暖かになるわけです。
実際、毛布、毛皮、羽毛なんかに覆われていれば暖かいですよね。
でも、だからといって寒い地域にいる人のほうが体毛が濃いというわけではないようなんです。
確かに沖縄の暖かい地域の人でも毛深い人いますので、やっぱり遺伝によるところが大きいのでしょうか。
衝撃から守るため
体毛がクッションの役割をしています。
特に重要な頭部に髪の毛があるのはそういう理由からです。
陰毛や脇毛も大事なところを守る役割として生えているものですね。
脇のにおいを拡散させるため
これはちょっと意外かもしれません。
人間の脇にはアポクリン線というものがあって、人間が猿人だったころは、ここから分泌される臭いで誰なのかを判別していたと言われています。
まぁ、現代となっては、
- 「体温調整」は服
- 「誰であるかの判別」は臭い以外のもの
で出来ますので、体毛の主な役割としては衝撃から体を守るためにあるものといえそうです。
体毛の毛深さと身長との関連性はありません
毛深い、毛深くない、の理由と、人間に体毛が生えている理由が分かったところで、本題の身長との関連性です。
結論から言ってしまうと、
毛深さと身長の高さには深い関係性はありません
毛深くても背が高い人はいますし、毛深くなくても背が低い人はたくさんいます。
毛深いと身長が低くなると言われているのは、完全なイメージによるものだといえます。
体毛が生えて毛深くなるのは思春期の中期
体毛が生えてくる、濃くなるのは思春期の中期に当たります。
思春期の中期と言われても、かもしれませんので、思春期を知らせるサインについてはこちらの記事をご覧ください。
思春期の発来は、身長の急激な伸びが始まるとともに、まもなく身長の伸びが止まることを知らせるサインでもあります。
この時期が早いと思春期発来までの通常の身長の伸びの期間が短くなる事になりますので、最終身長が低くなる場合があります。
思春期発来が早い=体毛が濃くなる時期が早い
とは言えますので、最終身長が低くなる場合がありますが、それも毛深いからではなく、あくまでも体毛が濃くなる時期が早いというだけですね。
体の変化が現れる中学生の時期は好奇心旺盛な時期でもありますので、同年代の子の体毛が濃くなるのが早いことが「毛深い」というイメージにつながって都市伝説が生まれたのかもしれません。
すね毛が生えると身長が止まるのか?
また、すね毛が生えると身長が止まるという話を聞きますが、これは思春期の到来の影響によるものです。
体毛が濃くなるのは思春期なので、すね毛が生えてくる、濃くなってくるとそろそろ身長の伸びは鈍化してくると思ったほうが良いです。
思春期の判別方法は以下の記事を参考にしてください。
すね毛だけじゃなく判断できる材料がほかにもありますので、知っておいた方がよいです。
毛深い女性は遺伝の影響?
話が変わりますが、女性で毛深い人がいますが、それは遺伝の影響なのでしょうか。
毛深さは、時に家族内で似たような特徴を見ることがあります。
親から子へと遺伝する可能性がある特定の遺伝子が、毛の成長パターンや密度に関わっていることが考えられます。
これは、ごく一部の場合に当てはまることであり、毛深さは個人差があります。
そのため、毛深さは単純に遺伝だけで決まるものではなく、他の要因(例えば、ホルモンバランスや個々人の体質、環境要因など)も影響を与える可能性があります。
しかしながら、毛深さの特性は人々にとって気になることもあります。
遺伝的な要素は影響を与えるかもしれませんが、個々の状況によって異なることを理解することが重要です。
例えば、ホルモンの変化や健康状態、ライフスタイルなどが毛深さに影響を与える可能性もあります。
毛深さの特性は、その人の個性や美しさの一部として受け入れることも大切です。
自分自身や他人を肯定し、個々の特徴を尊重することが、健康的な自己肯定感やポジティブなライフスタイルを築く一助となるでしょう。
そして、もし気になる点がある場合は、医療や美容の専門家と相談することで、適切なサポートやアドバイスをしてもらえることもありますよ。
まとめ
ちょっと長くなりましたが、まとめると毛深い理由は
- 遺伝
- 男性ホルモンが多いこと
からのもの。
そして、毛深さと身長に関係性がないことが分かりました。
思春期が早く来れば、その分通常の身長が伸びる期間が短くなるため、最終身長は低くなる場合があります。
それは「毛深いから」ではなく、「体毛が濃くなる時期が早い」ためと言い換えることも出来ますが、
体毛が濃くなるのが早い→毛深い→身長が伸びない
というイメージにつながっている可能性があるという感じでしょうか。
身長は体毛云々よりも思春期の発来時期に大きな影響を受けます。
当ブログで繰り返し述べている通り、身長が伸びるということは骨が伸びることですが、骨には骨端線があってこの骨芽細胞が増殖して骨は伸びます。
骨端線が開いているのは期間限定ですが、実はこの骨端線を閉じる影響力を持っているのは女性ホルモンです。
骨端線を閉じる影響力についての詳しくはこちらの記事をご覧ください。
体毛を濃くするのは男性ホルモンですが、骨端線を閉じるのは女性ホルモン。
よって、ホルモンのバランスよりも、女性ホルモンが分泌される時期(これが早いと骨端線が閉じるもの早い)の方が身長の伸びには大きく影響があるという事になりますね。
でも、思春期をコントロールするのはなかなか難しいというか、普通は無理です。
自分のお子さんの体毛が濃くなってきたと思ったら、思春期の中期に入ってきている可能性大です。
親としてはいち早くこのタイミングに気づいてあげる必要がありますし、気づいた場合は、ここで一気に身長を伸ばしてあげるためにしっかりと「身長を伸ばすための栄養」を与えてあげてくださいね。
以下の記事では、身長を効率的に伸ばすためのおすすめの身長サプリをご紹介していますので、参考にしてくださいね。
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