成長期だからと食べる量を気にして、少しでも食べてもらうために子供の好きなメニューばかり出していると栄養に偏りが出てしまうことがあります。
食べない食の細い子供の場合は「とりあえず食べる」が優先されますが、そうでもない場合は多少栄養のバランスを考えた食事をあげたいところですね。
とは言え、忙しいとそうも言ってられないのは十分分かりますので、まずはどんな栄養素がどれくらい必要なのかだけでも把握しておきましょう。きっと役に立ちますので。
3大栄養素と5大栄養素
3大栄養素と5大栄養素という言葉は開いたことがあると思いますが、とっさにはなかなか出てこないものです。
まずは3大と5大の栄養素について知っておきましょう。
3大栄養素とは、炭水化物、 タンパク質、脂質のことです。
そしてこの3大栄養素にビタミンとミネラルを加えたものが5大栄養素です。
5大栄養素、それぞれの特徴と働きをみていきます。
炭水化物
炭水化物は脳や筋肉を働かせるためのエネルギーとして利用されるだけでなく、体温をキープするのにも欠かせない栄養素です。
分解されてできるブドウ糖は血液中に溶け、残りはグリコーゲンというものにつくり替えられた後に、肝臓や筋肉にたくわえられます。
そして運動をしたりしてエネルギーが不足したときに、グリコーゲンをブドウ糖に作りかえて利用されます。
特に脳はエネルギー源としてブドウ糖しか受け付けないうえに、たくわえる機能を持っていないため、常にブドウ糖を供給しなければ機能が低下してしまうという少々やっかいな特徴をもった機関です。
炭水化物抜きダイエットが流行っていますが、炭水化物は上記のとおり脳にとっても大事なエネルギー源なので、成長期の子供はきちんと摂らなければならない栄養素です。
タンパク質
タンパク質は英語でプロテインというものですが、ギリシャ語で「第1に摂るべきもの」という意味があるそうです。
その「第1に摂るべきもの」というとおり、筋肉や内臓、血液、皮膚、そして骨を構成する重要な栄養素です。
また、ホルモンや酵素、神経伝達物質、免疫物質などの原料にもなっているので、これが不足してしまうと成長にも髟響が出てきてしまいます。
身長を伸ばすという観点からはもっとも重要な栄養素となります。
人の体は20種類のアミノ酸で構成されたタンパク質で構成されています。
アミノ酸は組織で結合したり、分解されたりしてタンパク質に組み立てられて新陳代謝が繰り返されることで体は常につくりかえられています。
約20種類のアミノ酸のうち、子供の場合は9種類が体内で合成できないので食事などから摂らなければなりません。
これを必須アミノ酸といいます。
脂質
脂質はその名の通り「脂」となりますので、摂りすぎると動脈硬化を引き起こすなど悪い印象が強いですが、実はホルモンの原科になったり
細胞膜の成分となって脂溶性ビタミンの吸収を良くするなどの良い働きもしています。
脂質が不足すると血管がもろくなったり、免疫力が低下することもあるので注意が必要です。
なかでも植物油や青魚に含まれる不飽和脂肪酸はコレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐ作用を持っています。
お魚に含まれるDHA、EPAも結構有名ですね。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
イカに身長を伸ばす効果があるという意外な事実を知って理由を調べてみた
ここまでが3大栄養素です。続いてビタミンとミネラルです。
ビタミン
ビタミンはエネルギーになることはありませんが、糖質、タンパク質、脂質の代謝を助けたり、体の機能を正常に働かせるために必要とされる栄養素です。
一部のビタミン B 群などは体内で合成されるものもありますが、大半は合成できませんので、食事から摂り入れる必要がある栄養素となります。
ミネラル
ミネラルと言ってもピンと来ないですが、実はミネラルとは岩や土に含まれる無機質な成分のことなんです。
ミネラルもビタミン同様にエネルギーになることはありませんが、内臓やカラダの組織のいろんな反応を円滑に働かせるために必要な栄養素です。
食事から摂り入れた3大栄養素はそのまま体内で利用できるわけではなくカラダの中で利用されやすい形に合成されます。
その際に必要となるのが酵素となりますが、この酵素はミネラルとタンパク質からできています。
いくら3大栄養素を沢山摂っても酵素がしっかりと働かなければ体内で効果的に働く栄養になりません。
なかでも体の中でつくることができない16種類のミネラルは必須ミネラルと呼ばれていて生命の維持活動のためにもしっかりと食事から摂らなければならないんです。
まとめ
5大栄養素にはそれぞれの役割があって、どれか一つでも欠けると体の成長に影響が出てきてしまいます。
そのため「栄養バランスの良い食事を」、といわれるわけですが、実際問題としては忙しくてなかなか栄養素のことまでを考えて献立を作るのも大変なわけです。
それに、栄養素のことを考えるあまりにママのストレスになっても良くありません。
そんなときはサプリメントなどの栄養補助食品を使うことをおすすめします。
サプリメントはあくまでも栄養補助食品なので、特に副作用を心配する必要もありませんし、最近のものは子供向けにおいしく作られているので、割りと抵抗なく取り入れることができると思います。
サプリメントを使う理由の一番はストレスからの解放です。
所さん!大変ですよというNHKの番組でも、ノイローゼ気味になっていたお母さんがサプリを導入したおかげで、そのストレスから解放されたと涙ながらに語っていたのが印象的でした。
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親子そろって食事のことでストレスをためてしまっては伸びる背も伸びなくなってしまいます。
サプリがあれば栄養素のことはとりあえず考えずに作りやすいもの、そして好きなものを食べることができるので、それだけでも効果があると思いませんか?
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