背が伸びる薬なんてないと思いますか?これだけ近代医学が進化してきているので、背が伸びるクスリがあってもおかしくないのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
私もその一人ですが、私と同じように考えているママさん、パパさんにとって参考になる内容になっています。
身長が伸びる仕組み
まずは身長が伸びる仕組みですが、人間の背が伸びるのは骨が伸びることによって伸びています。
大腿骨などの骨の端には骨端線と呼ばれる軟骨部分があって、ここの骨芽細胞が増殖して骨は伸びます。
でも、この骨端線があるのは期間限定。
骨端線が閉じるとそれ以降骨が伸びることはなく、身長も伸びることはありません。
ただし、骨端線が閉じても、こちらの記事でご紹介しているように、全く背が伸びないわけではなく、伸びる可能性は残されていますが。
身長が伸びるのは骨端線次第
というわけで、背が伸びるのは骨端線が閉じるまでで、人間の身長は骨端線が握っていると言っても過言ではありません。
いかに骨端線が閉じるまでに成長ホルモンを分泌させられるかが、大きなポイントとなるわけです。
すなわち、思春期が終わるまでの骨端線が閉じるまでに、成長ホルモンを多く分泌させる薬があれば、背を大きく伸ばす事ができる可能性があるといえます。
骨端線が閉じた後に背を伸ばす方法
骨端線が残っている場合は、成長ホルモンを分泌させることで背が伸びる可能性があることはわかりましたが、骨端線が閉じたしまったら身長を伸ばすことは出来ないのでしょうか?
先にもご紹介した記事内で触れているとおり、骨端線が閉じても身長を伸ばせる可能性はありますが、その他にも手術で伸ばすという方法があります。
手術で身長を伸ばす方法
身長を伸ばす手術には
- イリザロフ法
- ISKD法
の2種類とがあります。
イリザロフ法
イリザロフ法はロシアの医師ガブリル・イリザロフによって発見されたもので、人工的に骨を切って固定器をつけ、1日1mmぐらいのペースで骨の隙間を広げて行く方法です。
隙間を広げることで骨の自然治癒力により隙間を埋めるよう修復されるので、骨が伸びていくものです。
古くから日本だけでなく世界各国で行われている手術ですが、感染症にかかることが多く、脚の変形などのリスクもあります。
また、運動能力も落ちると言われています。
日本では、低身長症の治療や、骨の変形矯正・事故などで失われてしまった部分の骨の再生などに対して行われているもので、簡単にできるものではありません。
ISKD法
アメリカで主流になっている骨延長法です。
まず、骨を切って外部から操作できる器具を埋め込みます。
そして外部からコントローラーを使って骨を伸ばすというかなり思い切った手術法かと。
ISKD法も、骨の自然治癒力を利用したイリザロフ法と考え方は一緒です。
ただし、イリザロフ法に比べて、感染症のリスクが少ない、医師の技術を必要としない
器具の安定性が高く、骨を延ばしている期間もトラブルが少ない、他の骨延長手術に比べ、痛みが少ない、外見からわからないなどがあります。
ただし、アメリカ以外ではあまり実施されていないようです。
身長を伸ばす手術、イリザロフ法、ISKD法ですが、実際にするとしたら、どちらもとんでもない費用がかかるようです。1,000万円以上?
それに感染症や痛み、運動能力の低下などがありますので、ちょっとリスキーですよね。
身長を伸ばす薬はあるのか?
話をもどして身長を伸ばす薬の話です。
骨を伸ばすためには思春期が終わるまでに、成長ホルモンを分泌させ、骨端線を刺激するのが一番なわけですが、残念ながら身長を伸ばす薬というものはありません。
ただし、うちののびたのように低身長症の疑いがあり、成長ホルモンの分泌が少ないと診断された場合は、成長ホルモン投与の治療を受けることが出来ます。
この治療とは成長ホルモンを直接注射で体内へ投与する方法。
でも、この治療が受けられるのは、低身長症と診断された場合のみ。
医療扱いとならない場合は、これまたとんでもなく高額な費用がかかります。
薬で身長を伸ばすのはあきらめた方が良いのか
身長を伸ばすための成長ホルモン治療も難しいとなると、薬で身長を伸ばすことはあきらめた方が良いのかというと、全く可能性がないわけではありません。
のびたは低身長症であるかを診断するため、成長ホルモン分泌刺激試験を受けたのですが、その試験内容にヒントがありました。
アルギニンが成長ホルモンの分泌を促す
成長ホルモン分泌刺激試験では、何種類かの試験薬を使うのですが、その中にはアルギニンがあるのです。
アルギニンを投与して、その後30分おきに成長ホルモンの分泌量を計測するというもので、これは、要するにアルギニンに成長ホルモンを分泌させる力があることを示していると解釈できます。
もちろん、アルギニンを摂れば必ず身長が伸びるとは言い切れませんが、可能性があると思いませんか?
子供向けのサプリにもアルギニンを含んだものがあるのですが、その含有量はピンきりです。中には成分量が明記されていないサプリもあります。
アルギニンを摂る場合は量が命ですので、含有量で選ぶことをオススメします。
コメント